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エコな日用品を取り扱うJR東日本のエキナカ新業態「REMONday(レモンデー)」の目指す未来

2022.01.19 SDGsについて|インタビュー

2021年8月にJR新宿駅東改札外にオープンした「REMONday(レモンデー)」は、「ちょっと、ちがうキオスク」をコンセプトに、普段の生活に取り入れやすいエコな日用品を提案する雑貨店です。廃棄されるモノ・素材に新しいアイディアと価値を加えて生まれ変わらせるなど、新たな循環を作る取り組みをされている商品やブランドを、駅から発信しています。今回はREMONdayの事業運営を統括する、株式会社JR東日本クロスステーション リテールカンパニーEkinakaLABユニットの直井一馬さんと、馬場成美さんにお話を伺いました。

――「REMONday」はどんなお店ですか?

馬場さん:REMONdayでは、日常生活の中で気軽に使うことのできるエコな日用品を取り揃えています。お客様の心理的なハードルを下げるために、SDGsやサステナブルといった仰々しい言葉をあえて強調せず、お手頃な価格帯で見た目にもこだわった商品をセレクトすることで、お客さまの「スキ」という気持ちから手に取った商品が、実は地球に優しいものだった、という自然な流れをつくりたいと考えています。そして、REMONdayが作り手の想いを消費者に届ける架け橋となり、新たな出会いや共感を創出する場になることを目指しています。

――「REMONday」立ち上げの経緯を教えてください。

馬場さん:新規事業を考えるにあたり、背景の異なる幅広い年代のメンバーを集めてワークショップを行い、各々が感動した購買体験を話し合う中で共通していたのが「どうせやるなら、世の中に良いことしたい」というキーワードでした。社会問題への関心はあるが、自分一人でやれることは限られる。でも日常の中で少しでも何かに貢献できるなら、積極的に取り組んでみたい。そう考える人たちの一歩を後押しするエキナカスポットとして、REMONdayのアイディアが生まれました。

直井さん:REMONday は、いわゆるSDGsに取り組む前提で始まった事業ではないのですが、ワークショップを通してみんなが求めるものを形にした結果、自然と時代に即した形の業態になりました。話し合いを始めたのがコロナ禍ということもあり、世の中の価値観に変化があったことも影響していると思います。誰にとっても身近な「駅」は当たり前にある場所で、そこが変われば世の中の「当たり前」を変えることができるのではないか、という考えに真剣に向き合い、我々が今やれることを考えた結果に生まれたのがREMONdayです。

――「REMONday」の今後の展開について教えてください。

馬場さん: REMONday では、新宿駅で分別・回収しているペットボトルキャップを活用したオリジナルのアクセサリーを展開しています。このキャップの分別・回収の取り組みは、新宿駅の駅員たちが10年以上前から続けている活動で、集めたキャップは途上国の子ども向けワクチンとして寄付されているのですが、この話はJR社内でもほとんどの人が知らないほど小さな取り組みでした。オリジナル商品の第一弾としてキャップアクセサリーを採用したのは、新宿駅を利用する人にこの活動を知ってもらうキッカケにしてほしいと思ったからです。今後もREMONdayがハブとなり、環境にやさしい商品や、各所の素晴らしい取り組みを広めていけるような存在に進化していけたらと考えています。

直井さん:REMONdayは、実店舗ありきで数を増やしていくことは考えておらず、今後はEC展開や、JR社内外を問わず、様々な事業やブランドとのコラボレーションを行い、REMONdayブランドとして活動の輪を広げていく予定です。

――最後に、PENONの印象について聞かせてください。

馬場さん:PENONは、これまでのエコ商品=使いづらくデザイン性が低い、という思い込みを吹き飛ばしてくれました。書き味も良くて、個人的にも気に入って愛用しています。機能面はもちろん、デザイン性も高く、環境への配慮もしっかりとされていて、まさにREMONdayを代表するアイテムだと思います。

直井さん:PENONのブランドの背景やコンセプトが大好きです。パッケージを開いた時、ペンを置いた時にも、それぞれ好きになる仕掛けが隠されていて、素材やリサイクルへの考え方もしっかりしていて、思わず人に説明したくなる、とても魅力にあふれたアイテムだと思います。今後も並走しながら、共に成長していけるような関係を築いていきたいです。

直井さん、馬場さん、ありがとうございました!

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